もっと突き詰めた仕事をしたいと考えに考えた結果の移転なのです
公開日:
:
2017/06/25
ジビーフ(完全放牧野生牛), スタッフ募集, 店・料理人
なかひがしさんでジビーフ、もとい、野牛十兵衛でした。おいしいとか感動したとかではなく、しみじみと「あぁー、この人に使ってもらえてよかった」と牛に成り代わりお礼を申し上げたい気持ちです。ワインのインポーターさんから、「私たちは生産者の代弁者ですから・・」というような話しを聞きますが、このフレーズはものすごく共感します。肉をおいしくすることが仕事なら想いを伝えることは役割だと思うのです。だから、普段は無口な料理人だって食材を語らせると雄弁な方もいますし、普段は牛としか会話しない生産者だってたまにお客さんが訪ねてくると堰を切ったようにしゃべる方もいます。きっとそれが仕事に対する向き合い方であり誇りなんじゃないかな、と思ったりするのです。
だからこそ「だれに使ってもらうのか」ということを私は重要視していますし、そこに一生懸命でありたいと思っています。かと言ってビジネスやってるわけですからたくさん売らなければ給料も払えませんしボーナスだって出せません、なによりも会社を継続しなければ次の牛も仕入れることができませんから実際は悩ましい問題がたくさんあるんです。しかも、多売できるような牛肉を扱っているわけではないので儲かる商売とは程遠い位置にいるように感じています。だからといってナショナルブランドを仕入れてだれかれと販売するようなことには興味もないし、じゃー、どうすればいいのかってことになるのですが・・・そんなことも含めてもっとやりたいことができる環境を作ればいいんじゃないかということで、あと2ヶ月ちょっとで移転です。
予想以上にお金がかかって驚いていますが、もうね、数字を見ないことにしているんです。見るとびびってしまうのでどうにかなるだろう的にある意味バカにならないと大きな事業はできないですね。周りはひやひやしていますが、みんながバカだと大変なのでちょうどバランスがとれていていいんじゃないかと楽観視しています。オープン日も9/21に決まりました。店舗が広くなるのでスタッフも募集しなければいけないのですが、ブログやホームページ経由でぼちぼち応募もいただいております。まだまだ募集中です。特にレストランのサービス、ワインに興味のある方、もちろんお肉が好きな方、お待ちしております(→)
関連記事
-
-
本日午前0時10分~NHKにて《ジビーフ》午前0時40分まで
2年前になるだろうか、北海道様似の駒谷牧場(西川奈緒子さん)と出会ったのは1通の手紙からだっ
-
-
ジビーフやブラウンスイス牛は小さなコミニュティのなかで生れたのです
発売中の料理王国に4頁に渡って掲載していただいてます。そのなかで、吉田牧場さんのブラウンスイ
-
-
ラ ピョッシュで物語ごとおいしく焼かれたジビーフが食べられます
東京人形町に「ラ ピヨッシュ」というビストロがある。超繁盛店にもかかわらず林さんと宮崎さんが
-
-
肉をみて触ってどう処置するのか、肉屋の仕事は医者と似ている
シェフからの要望も様々でして、こちらはクラシタ(肩ロース)のネック部分のみ骨を残したパターン
-
-
やっぱりここに居たか!
完全放牧野生牛(ジビーフ)の生産者、西川奈緒子さんから今日もジビーフ便りが届きました。しかし