吉田牧場さんからブラウンスイス牛「スマート」入荷
公開日:
:
2018/03/13
吉田牧場のブラウンスイス牛
岡山・吉田牧場さんのブラウンスイス牛「スマート」が入荷してきました。2011年11月11日生れ。数日前にも内臓入荷時に書きましたが、スマートは、子宮が癒着して妊娠困難になったのです。お乳がでないとチーズは作れません。全作さんは乗牛用にしようと思っていたらしいのですが、思いのほか大きく育ちすぎたので今回お肉になってもらいました。全作さん、原野さんの意志を受け継いで僕がおいしくなるように手当てさせていただきます。身質はご覧の通り、繊維が凝縮されていてほどいてやるのに少し時間がかかりますが、こういう肉質大好きです。
最近、取材なんかで放牧と舎飼いについての意見を求められることが多いのですが、僕は牛じゃないので正直分からないです。どちらにもメリットがあるだろうし、デメリットもあるかと思います。例えば地元の近江牛はすべて舎飼いです。30年間牧場に通い続けて僕なりに理解と納得できたことは、ストレス因子は環境よりも生産者そのものだと思うのです。だから人で選び枝肉で選ぶ買い方をしています。
とはいうものの、僕が扱う牛は放牧系が多いです。もうすぐ琉球大学で育ったあか牛が入荷してきます。経由は熊本の東海大学から沖縄の琉球大学にあか牛の子牛が3頭預けられました。石垣島ですくすく育ったあか牛は1頭は大学で、2頭は僕が引き受けることになりました。2頭のうち大きく育った1頭がまずはお肉になります。吉田さんのスマートしかり、奈緒子さんのジビーフしかり、あか牛も近江牛も背景は人であり信念であり繋がりだと思うのです。
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