ジビーフ「次郎」入荷しました
公開日:
:
2018/12/15
ジビーフ(完全放牧野生牛)
日本が世界に誇る和牛。和牛の交雑種が世界中で作られているWagyu。ややこしいのでひっくるめて和GYUでいいんじゃないかと、、まぁこれは冗談だが、和牛に関わる人たちの考え方というか持論というか、一人の生産者の話しだけ聞くと、さもそれが正解のように思えてくる。それぐらい一生懸命に牛と関わり、自信の裏付けだと思う。雌牛、去勢、融点、A5、餌、血統・・どの生産者と話してもだいたいでてくるワードは同じ。
僕は生産者じゃないけど生産者に一番近いところにいるので生産者の端くれみたいなものだ。そのあたりを踏まえたうえでここ最近の牛肉事情を見てみると、オーガニック・ナチュラル・アニマルウェルフェア・サスティナブルの4つがキーになっている。しかし、この4つにほど遠いのも日本の畜産だと思う。
いろんな考え方があるが、僕は正直言ってこれらのことにはあまり興味がない。興味があるのは目の前にある牛の肉だけ。どうやったらおいしくなってくれるのか、、それしか興味がない。牛を飼うのは生産者の仕事。僕の仕事は肉をおいしくすること。
ジビーフ「次郎」が届いた。自然との共存から成る牛なので和牛やWagyuとはまったく違う価値観でみなければいけない。通年放牧なので生産者は楽だよね、と思われがちだがとんでもない。牛舎飼いじゃないので、どこにいるかわからないジビーフは一頭一頭の健康状態さえもわかりにくい。腹が減れば減った分自生している草を食べるので、いったいどれくらい食べているのかもわからない。もちろん事故も起きやすくなるしケガなんか当たり前のようにおこる。これらはすべて肉質となって表れる。だからそうならないために奈緒子さんはバラ線を張ったり、ジビーフに害となるものを排除したりと環境を整える作業に追われる。そう考えれば牛舎で飼う方がよほど楽だということになる。
もちろん牛舎飼いには牛舎飼いの大変さがあるのだが、それにしてもだ。とにかくジビーフというまったく違う価値の牛の肉が目の前にある。どうすればおいしくなってくれるのか。僕にできることなんてたかがしれているが、僕にしかできないこともある。さて、ジビーフ「次郎」思った通りの肉質でした。
奈緒子さんから出荷するときとても穏やかで、生まれて初めて付けられるモクシにも抵抗せず、鳴き声ひとつ発することなく悠々とトラックに乗り込んだと聞いていたが、やはりというか、覚悟を決めた子は肉質が良いんです。逆に躊躇した子は肉質が荒く手当てしにくい。
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