*

湯河原の冨士屋旅館で鹿と猪と近江牛

公開日: : 2019/03/22 イベント

ある日のこと、際コーポレーションの中島社長から電話がかかってきた。湯河原の富士屋旅館で宿泊付きの料理会をやりたいんだけど鹿と猪を熟成してくれないかといった内容だった。鹿は熟成には向かない。断ってもよかったのだが前々から少しだけ興味があったのでやることにした。こんな言い方をするとなんかえらそうだけど、これがめちゃくちゃ大変だったのでちょっとぐらいえらそうでもいいかなと(笑)

明治9年創業の老舗・富士屋旅館が際コーポレーション中島武社長の手によって再生された。中島さんらしくてカッコいい。富士屋旅館はもともと江戸時代の創業だが、17年前に廃業。それをなんとか再生し、地域を活性化させようと中島さんが手を挙げたのだ。

長野のまたぎ五味さんから送られてきたのは鹿と猪。正確には送られてきたのではなくトラックで運んできたのだ。正直、これは難儀だと後悔した。毎日鹿と猪にかかりっきりで他の仕事が手につかない。手当ての方法は複雑なので書ききれませんが、牛と違って異種格闘技戦ぐらい異なる。万が一の保険で数日前に仕留めた鹿も用意され、食べ比べすることになったのだが違いがよく分かっておもしろかった。好き好きはあるとは思うのだが熟成させた鹿肉が秀逸だった。

小田原港で揚がった金目鯛や鯵などの地魚、筍や天豆などの季節の野菜、鰻の土鍋ごはんまで。中島さんならではのこれでもかと言う献立。さらに近江牛リブロースの手切りすき焼きも・・・

とにかく凄かった、、、鹿の熟成はこれが最初で最後。もうやりたくない(笑)

 

 

記事が気に入ったらシェアをしてね

  • twitter
  • facebook
  • google+
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

関連記事

ZURRIOLA(スリオラ)で愛農ナチュラルポークを食べ尽くす会

定期的というか、たまにというか、食事を共にするお仲間がいまして、スリオラの本多シェフともその

記事を読む

FESTIVIN京都で肉を焼きポテトを揚げ、すさまじい3時間だった

自然派ワインを日本に根付かせたパイオニアでもある祥瑞の勝山さんが「おいしいワインを楽しむ機会

記事を読む

時代はだれから買うか?

おいしいと評判のレストランを予約して(予約もなかなかとれないのでお店の都合に合わせてスケジュール調整

記事を読む

ドミニク・フーバー氏とイルジョット高橋シェフの共演

ある人が言いました。料理はセンスだと。私は胸につっかえていたものが腹に落ちました。もちろん経

記事を読む

I・K・U青山でスペシャルな肉とワイン会

グランピングが静かなブームのようですが、そもそもグランピングとはなんぞやですが、グラマラス(glam

記事を読む

和牛・牛肉通販 近江牛.com

https://www.omi-gyu.com
仕事の奥深さ

本日から11月、しかし一年あっという間でなんか怖いですね。同級生ですで

所作

写真は、昨夜、BRUSTAで食べた近江牛ウチヒラ。西山さんはワ

今月のジビーフも2頭入荷しています

↑ はるか 今月も2頭のジビーフが入荷してきました。「はる

→もっと見る

  • 2024年11月
     12
    3456789
    10111213141516
    17181920212223
    24252627282930