蟹の話、エシカルについて考えてみる
公開日:
:
2012/04/07
雑記
いつも行くイタリアンのお店で必ず頼むのが、海の幸カルパッチョだ。
これが抜群にうまくて、このあと肉にいくわけだが週1でこのパターンにハマっている。
知り合いのレストランということもあり、この魚どこで仕入れてるの?
いつ仕入れたん?など、失礼極まりないことも聞いたりするわけだが
もちろん、キッチリしっかり答えてくれる。
さて、「エシカル」については、このブログでも何度か触れてきたが
おさらいすると、「道徳的」「倫理的な」を意味する形容詞で、
「エコ」や「グリーン」、または「ロハス」といった言葉ではカバーしきれない、
「広範な社会問題や社会責任」に配慮したモノや行動を指し示すという意味がある。
写真が海の幸なので、今日は魚の話をすることにしよう。
11月6日といえば、私の中では蟹の解禁日と即答するぐらいの蟹好きだが
当然、いまはシーズン外でおいしい蟹を食べることはできない。
友人の魚政@谷次さんのサイトもキービジュアルが鮮魚に変わっていた。
松葉ガニのページに行っても、売切れ表示になっている。
これだけでも、エシカルな商売をしていることが伺えるのだが
一方、年中、蟹が買えるサイトも存在する。
数年前になるが、売れてると評判のネットショップで
カニの足ばかり入ったお徳用セットを取り寄せたことがある。
100本近く入っていたが、2~3本食べて嫌になった。
消毒臭くて食べられたものではなかった。
しかし、その店のレビューは「おいしかった」という評価が多く
私の味覚がおかしいのかと錯覚してしまうぐらい高得点だった。
よくよく考えてみると、ホンモノを食べたことがない人にとっては
いつ獲れたかわからないような冷凍の蟹でも、それがその人にとっての基準であって
おいしいという評価なのかも知れない。
年中蟹を売り続けるやり方を批判するつもりは毛頭ないし
そういったものを保存し続ける技術はすばらしいと評価はできるのだが
それでも、私は旬のものは一番おいしい期間で売り尽くし
常に新鮮なものを提供し続けることがエシカルな商売ではないかと思う。
年がら年中、蟹が食べられるなんておかしい。
私はそう思います。
寒い時期に蟹の産地へ行くと、当然ながら旅館では蟹がメインとしてでてくるわけだが
すべて地ガニかと言えば けっしてそうではない。
大箱になればなるほど、輸入の冷凍ガニと地ガニが混ざって出されたり、
コースによって区別しているところが大半であったりする。
お客さんのニーズ、予算に合わせるとそうなるのだろうが
産地で地ガニを食べずして・・・なんて思ってしまう。
いまから11月の解禁が待ち遠しい(^^)
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