愛農ナチュラルポークお披露目会 募集開始
公開日:
:
2012/11/05
イベント
三重県の伊賀市に日本で唯一の私立の農業高校がある。
あまり知られていないその高校は、愛農学園高等学校といって生徒数60名ほどの小さな学校だ。
しかし、広大な農場に囲まれた全寮制の同校には、農業を志す若者が全国から集い、
作物を育て、家畜に親しむ3年間の実践的学習を通じて、誇りと喜びをもって農業の明日に
立ち向かおうとしている姿がある。
同校は持続可能な農業の確立を教育の柱としており、牛、豚、鶏の糞尿は畑の堆肥として
活用するなど、化学肥料や農薬を使わない循環型農業を実践している。
その取組みに共感した私は、縁があって養豚部の生徒たちが育てている豚肉を食べる
機会をいただいた。
高校生が実習の一貫として育てている豚がおいしいなどとは思っていなかった。
食べる前までは・・・
正直驚いた。ネットの世界では、見せ方や写真、誇大広告やリスティングでの売り方があり
リアルとは販売手法が異なるため、食のプロでなくても売れてしまう場合がある。
しかし、大袈裟でもなんでもなく私がいままで食べた豚肉の中で一番うまかった。
先日、愛農高校を訪ねた時、ちょうど昼時ということもあり生徒たちと給食を共にした。
君たちが育てている豚の肉はとにかく最高にうまくて、私がいままで食べた中でも断トツで・・・
と力説したのだが、オオーッ!と歓声は上がったものの生徒も先生もポカンとした表情で
イマイチ冴えないのだ。
冴えない理由はすぐにわかった。
愛農高校は全寮制で、校内自給率が70%なのだ。
このとき生徒たちと食べた給食もイカ以外はすべて校内産なのだ。
つまりだ、自分たちで育てた(作った)ものしか食べたことがないので
比べようがないということだ。
愛農高校で育てている豚の肉に出会ったのが数ヶ月前のことだった。
100頭という少ない頭数だからできる投薬ゼロの徹底した愛情管理。驚いたのは何度も言うが味。
これは牛肉も同じことで、サシによる見た目よりも食べてうまいかどうか、結局求められるのは
味なのだ。いくらキレイな肉でもおいしくなければリピートされない。
肉質は柔らかく脂は甘く嘘でも大袈裟な表現でもなく本当に感動した。
そこそこの味だったらせっかくのご縁なので実店舗での1アイテムとして販売しようかと
そんなふうに考えていた。
実店舗でもサイトでも私が惚れ込んだ薩摩清浄豚を販売していることもあり、
そもそも近江牛専門店に豚肉は2ブランドも必要ないのだ。
阪本啓一氏曰く「も」の誘惑というやつだ。
牛肉だけ販売していればいいものを色気出して豚肉「も」というやつだ。
しかも1ブランドでいいのに2ブランド「も」・・・
しかしだ、うまくてうまくてどうしようもなく販売したいという気持ちが抑えられない。
せめて私の友人知人だけにでも食べてほしい、そして感動してほしい。
特に豚肉の消費が多い関東の友人に食べてほしい。
実際に試食してもらったがあまりにもおいしさくて感動したとの感想をもらっている。
しかもですよ、取組みがすばらしくフード・アクション・ニッポンアワード2011で
大賞を受賞しているのだ。ちなみに私たちの取組みも2010年に優秀賞を受賞している。
実際に豚舎を見せていただき、先生の話を聞いてなぜおいしいのか少しだけ理解できた部分がある。
それは、「どこのだれが飼っているのか」も大事だが「どのようにして飼っているのか」が
明確なのだ。私が目指しているアメリカのオーガニックスーパー「ホールフーズ・マーケット」の
動物福祉( アニマルウェルフェア)による5段階表示に似ている。
ホールフーズ・マーケットのように5段階の家畜福祉格付け制度によって認証こそしていないが
無意識にそういう取り組みが行われていることを評価したいのだ。
しかも味が抜群に良いとなればこれは是が非でも広めたいというもの。
ただし、1ヶ月に2頭程度の出荷で、出荷のない月もあるとのこと。
ますます本物であり、安全で安心して食べられる希少なものはそんなにたくさん流通できないのだ。
愛農高校の先生と相談した結果、当店で販売させていただくことになったのだが
本当に大事に大事に販売していきたい。
「愛+農+自然」のおいしい豚肉、「愛農ナチュラルポーク」の誕生です。
おいしくて安全でそして安心して未来の子供たちに残していきたい豚肉
愛農ナチュラルポークのお披露目会を以下のように開催いたします。
お時間都合をつけていただき、ぜひ奮ってご参加いただきますようお願いいたします。
日時:12月6日(木)
場所:きたやま南山
申し込み方法:FBで参加、もしくは直接お電話下さい。
077-722-4131
FBページ:https://www.facebook.com/#!/events/131652393650936/
ほんまにくどいようですが、もう1回言うときます。
とにかくうまい!脂があまい、そして豚肉で感動するなんて私は一生ないと思っていました。
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