イルジョットで芸術的な熟成肉、歓喜の声が聞こえてきそう
公開日:
:
2012/12/16
熟成肉
ヴィトンのダミエを彷彿させるような芸術的な熟成肉だ。
東京の友人から「どうしても熟成肉を食べさせたい連中がいまして・・・」
との要望を受けて、ドライエージング60日目の少し香りが強めのものを送ったのが
数日前のこと。
駒沢のイタリアン、イルジョットに持ち込んで高橋シェフに料理してもらうとのことだ。
高橋シェフの料理センスが抜群なのは良く知っているのし驚かされることが多い。
今回は、違いの分かる人には特別な肉を、ということで通常40日で仕上げるところを
60日で仕上げた熟成肉を用意させてもらった。
さて、高橋シェフ、どのように料理してくれるんだろうと、その場に居ない私がわくわくしても仕方がないのだが、そういう私の心情を察してか気の利く友人がリアルタイムに写真をドンドン送ってくるわけだ。まったく便利な世の中になったものだ。
ちなみに5月にお店に伺った時に食したイルジョットの看板メニュー、オレキエッテだ。
これがうまいのなんのって!こういう料理を作れる人がいるんだと感動した。
さて、世の中にはイタリアンのお店はたくさんあります。
たとえば、うちの近所にあるサイゼリヤは連日若者やファミリーで賑わっている。
私も何度か行ったことがあるが、とにかく安い。
勘弁してくれというぐらい食べても2000円にも満たなかった。
一方、イルジョットや南草津のサルティンボッカはサイゼリヤに比べれば高い。
しかし、満足度が違う。
これは、あくまでも私個人の意見であり、人によって感じ方が違ってあたりまえだが
「求めるおいしさは店によって違う」のだ。
おいしい、マズいは料理の味付けや素材によって決まる。
しかしそれだけではない、接客や店の雰囲気なども「おいしさ」には含まれる。
そして、リピートされるには、「+用途が合っているか」が重要なのだ。
ここに気がつかないと無駄な競争をしてしまう。
私が個人的に行くのなら迷わずイルジョットだが、アルバイトの子たちを連れていくなら断然サイゼリアだ。中華なら王将、寿司なら回転寿司といったところだろう。
ところで、牛肉はいまでこそ身近な食べ物だが、私が幼いころは「ごちそう」だった。
正月など「ハレの日」に食べる 特別な贅沢品なのだ。
「ハレ」に対して「ケ」はご存じだろうか?
「ハレ(晴れ、霽れ)」は儀礼や祭り、年中行事のことを言い
「ケ(褻)」はふだんの生活である「日常」を表しているのです。
今年も残すところあとわずか。
新年のハレの日にごちそうを食べて1年の抱負を語ってみませんか。
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