イチボステーキをバルサミコ酢で
スタッフがパリに行ってきたらしくてお土産をもらった。
なんでも、現地でも入手困難なバルサミコ酢だそうだ。
しかし、私なんかパリに行くとなれば、1年ぐらい前から計画立てて、それでも行けるかどうか微妙なのだが、当店のスタッフは前職が旅行会社ということも関係しているのか、3~4日あれば気軽に海外へ出かけていく。
まぁ、それはいいとして、このバルサミコ酢、かなりイケてるのだ。
少し甘めのソースという感じで、デザート感覚で楽しめる。
冷蔵庫にあるもので簡単にとなるとこういう使い方になるのだが、数年前に心斎橋のそむりえ亭に持ち込みで料理してもらった熟成肉のことを思い出した。
焼肉ぐらいの厚さにカットした熟成肉に、ウイキョウのレモン風味ジャムを包み込んだ一品は、一見、合わないように見えるのだが、これがじつにうまかった。
意表を突かれたというのか、肉にジャムという発想が私にはなかったので口に入れるまでは気持ち悪いんじゃないかなと・・・ごはんに牛乳かけるみたいな感覚をイメージしていました。
しかし、レモンを煮詰めたジャムは甘くなく、爽やかで、それが熟成肉のナッツ香とすごく相性がよくて、肉はたれと塩で食べるものだと思い込んでいた私にとっては衝撃だった。
ソムリエの樋口さんが、赤ではなくキリッとした酸のリースリングを合わせてくれたのだが、これがまた最高においしかったのをいまでも覚えている。
口の中で熟成香とワインの酸味が混ざって、さらにスッキリした味わいを楽しむことができた。
で、そのことを思い出して、もしかしたらとんでもなく合うんじゃないかと、冷蔵庫に保存しておいたイチボを焼いてバルサミコ酢で合わせてみた。
いやぁー、参った!これはうまい。
塩や山葵だけではなく、バルサミコ酢も合うとは・・・
しかし、ネットで探してもこのバルサミコ酢は見つからなかった。
なくなったらパリまで買いに行かなくては・・・。
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