商品環境
ある企業の社長さんがお歳暮に当店の近江牛をご購入され、先様から大変喜ばれたので一言お礼がいいとわざわざお電話いただいた。
商品をたくさん購入していただいたうえに、お礼を言われるなんて逆に申し訳ないような気持になるのだが、もちろんうれしいし、自分のやっている仕事を誇りに思える瞬間でもある。
肉のおいしさにも感動されたが、包みが素晴らしくて品の良さを感じたとお褒めいただいた。
今朝の朝礼で、商品を作る際には、常に3つの感動を意識しながら作業して欲しいと伝えた。
1つめが、商品が届いた時の感動(包装)、2つめが、包みを開けた時の感動(肉)、3つ目が食べたときの感動(味)だ。
3つの感動を意識できずに作った商品は、パッケージが汚れていたり、雑であったりと、お客様には関係のない、あくまでもこちら側の都合によるランクの低い商品ができあがってしまう。
“商品環境”という言葉がある。
牛肉という「単体」で考えるのではなく、環境も含めての商品ということだ。
つまり、価値の創造であり、お客様の求めているのは、包装も含めてのおいしい牛肉なのだ。
もっと言うなら、BtoBなら会社の経営状況だとか、営業マンの人柄とか、もしかすれば社長の行動(ブログやフェースブックで見られているかも)も取引条件に関係しているかも知れない。これらすべて“環境”であり、含まれての“商品”だといえる。
見た目美しい霜降りの肉でも、スーパーで見かけるような発泡トレーに入れて届けるのと、写真のような専用箱に入れて届くのとでは、あきらかに環境が違うということだ。
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