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国産牛のモモ熟成肉を販売します

公開日: : 2013/01/27 熟成肉

山本謙治氏(やまけん)撮影

山本謙治氏(やまけん)撮影

2001年9月18日、忘れようにも忘れることができない出来事。

朝刊の一面は「国内初の狂牛病発見」だった。
千葉県でBSEの疑いのある乳牛一頭発見されたニュースで持ちきりだった。

時代が変わった、畜産業界が変わった、そして会社も私も変わった。

当時、業務の半分を占めていた卸部門が崩壊した。
250件の取引先が3年かけてほとんどなくなった。

私は営業することに疲れていたのである意味BSEが引き金ではあるが、どこかスッキリとした気持ちがあったのは事実だ。もちろん大きな売り上げを無くした会社は大変だった。

「会う営業から会わない営業」へと移行し、ネットで集客を試みるが、安全性を前面に出し、仕組みを作り、システムを稼働させ、経産省からお褒めいただき・・・見た目は良いがそれで業績がすぐに回復するわけではない。

このときに覚えたこと。

神様には感謝こそすれなにも頼んではいけない。

あの頃から12年がたった。
「会わない営業」はそのままだが、そろそろ原点に戻そうかと考えている。
ということで、営業マンを募集することにしました。
とはいっても当時の営業スタイルではなく、ネットとリアルを絡めた営業です。
ご興味のある方は、私にメッセージください。

ところで、同業他社に限らず会社が太っていく(儲けまくっている)社長さんを見かけると、私の性格が歪んでいるのか、相当悪いことをしているな、まともにやってたらあんな大きなビルは建たんやろ、なんて思ってみたりする。

実際はどうなのかは知らないが、中小企業の「小」のままでも真面目にコツコツやっていれば、そのうち良いこともあるだろうと、そんな気持ちで日々暮らしているのだが、そろそろ「正直者がバカを見ない」社会になってもいいのになぁ、なんて思ったりするのだが時代の大局を見るとまだまだ…という感じだ。

少し話が変わるが、今年に入ってから毎日のように熟成肉(→クリック)の問い合わせをいただく。テレビや雑誌で紹介されているのを見て、ネットで検索して、だれそれに聞いて、などなど窓口は多様だが問い合わせの6割が熟成肉で、完全にブームになっているのを実感するとともに、安易に踏み込んで間違った熟成肉が世間に広まらないことを願うばかりだ。

10日間熟成させた○○の熟成肉、もしくは熟成豚というコピーすらドライエージングとは異なるものだというこを消費者は知る由もない。メディアはこのあたりの違いもしっかりと記事にしたうえで特集を組んでいただきたいものだ。

牛のレバ刺しはダメだが豚ならOKと思い込んでいる消費者があまりにも多く、このあたりもメディアの一方通行的な発信による影響があるのではないかと思う。

話を熟成肉に戻そう。
熟成肉を取り扱いたいという飲食店の要望をお聞きすると、お客様にアピールできる商品がないので、という方が非常に多く、次いで最近ブームだからという方が多い。

私としては積極的に販売はしているものの、大変申し訳ないが卸先を選ばせていただいている。取引先という位置づけではなく、あくまでもパートナーとしてお付き合いさせていただくためには、経験、知識、人柄などを考慮に入れ、商品と一緒に私も現地に出向いてアドバイスさせていただくようにしている。嫁ぎ先に父親が同伴するようなものだが、それほど扱いに慎重であってほしいし、いくら肉焼きの経験があっても熟成肉は別物だということも知ってほしい。

今年に入ってから、熟成肉を扱っていただけるレストランが結構な件数で決まったのだが、すべて昨年からシェフの方々とやり取りしている過程があり、私も時間を作っては現地で一緒になって肉焼きをしている。

こうなればビジネスではなく、お互いが趣味の領域のようなもので、それがとっても楽しくて、熟成肉を食べたお客様の顔をシェフと覗き見ては「おいしい」の言葉、笑顔にほっとするという素敵な時間を過ごさせていただいいている。

ところで、ドライエージングにするのは近江牛のロースだけであったが、こうやって全国のシェフと交流するうちに、赤身のモモ肉をエージングしてほしいとの要望がたくさんあり、昨年から近江牛以外(黒毛和牛、交雑種、経産)で何度か試している。

これがけっこうおいしくて、ぜひ使いたいというレストランがちらほらと名乗りを上げてくれているのだ。

すでに名古屋にあるレストランに昨日発送しており、2月には神奈川のレストランで取り扱いが始まる。神奈川のレストランに関しては、私も熟成肉と一緒に伺うので、このブログでしっかりと記事にしたい。

ということで、熟成肉の入門編ということでサイトでも販売することに決定しました。
本日写真撮りも終えたので、これから価格を決めて近日中に購入できるようにしたいと思います。

冒頭で、「神様には感謝こそすれなにも頼んではいけない」ということを書いたが、じゃー願い事はどうすればいいのか?

ということになるのだが、先日、ある方に良いことを教えてもらった。

早速、私は実行しているのだが確かに良いことが毎日起こっている。

ご興味のある方はお会いしたときにでも。

 

 

 

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