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もうすぐ販売します。毎日食べても飽きないコロッケ

公開日: : 2013/02/09 商品

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昨年の秋頃からコロッケを作ってまして、ようやく完成しそうです。
ようやくというのは、本日より3日間、私を含めた試食隊が連日コロッケを食べて飽きないかどうかの実験を経てからの販売開始となります。

そうそう、このコロッケのコンセプトは、「毎日食べても飽きないコロッケ」

3年前からスタッフにコロッケを売りたいと切望されていたのだが、嫌な思い出があり頑として無視し続けていたのです。

しかし、店舗のお客さんからもコロッケ、コロッケと日増しに要望が強くなり、とうとう私が根負けした形となりました。

どうせ作るなら日本一うまいコロッケを作ろうということで、昔作っていたレシピをひっぱりだしては試行錯誤、全国から有名な(売れてそうな)コロッケを取り寄せては試食、試食・・・。

どこかへ出かけても、とりあえずコロッケ、腹が膨れていようがコロッケ、そんなコロッケ三昧な日々を半年ほど続けてみたのだが、お取り寄せしたコロッケのなかでどうしても味を越えられないコロッケがあり途中で頓挫。

しかし、そのコロッケはたしかにうまいのだが、翌日は食べたくない。
忘れたころに食べたくなるかも知れないが、お客さんが求めているのはいったいどんなコロッケなんだろうと、改めて考え直した。

例のコロッケはけっこう大きくて値段も高い。しかも1個はおいしく食べられるが2個はキツイ。これ以上書くとするどい方はどこのコロッケか分かってしまうので書かないが、そもそもコロッケて安価で毎日でも食べられる、私が幼いころ肉屋で1個買って歩きながら食べたイメージではないだろうか。

商品開発のセミナーに参加して講師の方にも、コロッケを作ろうと思っているが・・・と知恵をお借りしたことがある。講師の先生は、あっと驚くコロッケでないと消費者は振り向かないとアドバイスをしてくれた。たとえば、いまパッと思いついただけだが、家の形をしていて屋根をあければ中身がコロッケだったりとか・・・ということだったが、そういうコロッケもたしかにおもしろいが逆にそれがヒントになった。

1個はおいしいが2個はキツイ。10個入りを買ったので翌日も食べようと試みたが食指が動かなかった。こういったことを洗い出していくと、最終的に残ったのが、毎日食べても飽きないコロッケだった。

小阪祐司さんの「心の時代」にモノを売る方法、という本がある。
そのなかで、【今の消費者の「わかっている」という評価】というところにすごく共感した。

食べるラー油をヒットさせた「Mart」という主婦を中心とした女性向け雑誌がある。
「Mart」の読者の方々は、会話の中で「わかってる」という言葉を頻繁に使うそうだ。

読者コミュニティメンバーとお茶会などを開くと、奥さん同士で「あのさ、あの店」「そうそう、あの店ね」と盛り上がり、次いで「あの店はわかってるよね」「あのブランド、ちょっとわかってないでしょう?」という言葉がでてくる。

今、彼女たちの評価は、「安い」とか「高級」とかではなく、「わかってる」という基準でくだされているのだ。

先月のこと、東京にあるイタリアンの店に友人と訪ねたときのこと。
20席の店内に客は私たちを含めて12名だった。

12名のうち6名が私たちのグループだったが、シェフと客の会話からどうやら全員が常連のようだった。人気店ということもあり来店する客も後を絶たないのだが、シェフは断っていた。

本当のことはわからないが、私が思うには12名の常連のために、いつもと変わらぬおいしい料理を提供したい、集中して作りたいというシェフの気持だと思うのだ。

焼く前の肉をお客さんのテーブルまで持っていき、熱く語っているシェフを見ていると、あぁ~、この人は本当に料理が好きで、自分が作った料理をおいしいといって足を運んでくれるお客さんが好きで、そのために一生懸命、限られた時間の中で最高のパフォーマンスを命がけ(おおげさではなく)やってるんだなと真剣にそう感じたのだ。

もちろん、私たちも大満足で店を後にしたのだが、友人と目を合わせてつぶやいた言葉は、「シェフはわかってるよな~」というものだった。

一方、ステーキで有名な某店へ行ったときのこと。
雑誌でみかける名物シェフが、自ら肉を焼いてくれるわけです。
しかし、鉄板を挟んでそれを眺めながらワインでも・・・という気分じゃないんです。
とにかくシェフのウンチクがウザくてウザくて、せっかくの肉もマズくなるというものです。
このとき、友人と交わした言葉は「このシェフはわかってないな~」というものだった。

以上は、小阪祐司さんの本を参考にした私の実体験だが、これからはまさに「心の時代」だと思う。自分たちが訴えたいもの、要求しているもの、そのときの気分も含めてわかってもらえる店や人に、これからの消費者は応援していくのではないだろうか。

私が手掛けているドライエージングビーフ(熟成肉)も、営業はしていないが料理人から料理人への紹介で使ってもらえるところが増えてきている。

たとえば、2月20日に京都でレストランを開店する茂野さんは、パリで7年も肉を焼いていた。
脱骨(サバキ)もできるし、ドライエージングの知識にもたけている。肉に関してもそこらへんの肉屋より詳しい(そこらへんの肉屋さんすいません)

私と出会ったとき、私が熟成させた肉に触れた時、茂野さんはすごく興奮していた。
顔の表情、声、すべてからすごいものを感じた。肉を見て触ってこれだけ興奮する人はあまりみたことがない。パリから東京へ、そして京都で開業するわけだが、やっと思い描いた肉に出会ったと言ってもらえた。類は友を呼ぶんですねー、とか言って笑っていたのだが、茂野さんの友人曰く、彼はかなりの変わり者として通っているらしい。ということは・・・いや、私は普通だ。

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茂野さんを私はなぜか茂田さんだと思い込んでいたようで、本人にもブログでも(訂正済)茂田さんと書いていました。福岡の山下さん、わざわざご連絡くださりありがとうございました。茂野さんにはさきほど電話しました。今度から「シゲ」と呼んでくれと言われましたが、それはそれで・・・

 

本日、国産牛の熟成肉1.0kgだけですが販売可能になりましたのでよろしければ(→クリック

 

 

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