商品環境とシチロウを食す会
公開日:
:
2013/03/28
イベント
朝から立て続けに2本、ギフトで貰ったお肉がおいしかった、梱包が素晴らしくて感動したとお電話をいただいた。
わざわざ電話をいただくということはよほどのことだと思うのです。おそらく昨夜食べて余韻冷めやらぬままにお電話くださったのではないかと察します。
私が逆の立場だったら、いくら期待以上のおいしさだったとしても、同梱しているハガキに感想を書き込んでポストインするぐらいで、恐らく電話まではしないと思うのです。
「商品環境」ということを過去に何度か書いたことがあります。環境ごと商品であって、肉だけでは価値を持つことができないということなのですが、こんなことがありました。
セミナーで知り合った方があまりにも熱心に商品(食品)を語るので、それはさぞおいしいのであろうと大きな期待を抱いてお取り寄せしてみたのです。その商品が一昨日届きました。
賞味期限が短い商品ということもあり、その日の晩御飯に食べることに。調理方法が書いたパンフレットを透明のビニール袋から取り出すとあろうことかタバコのにおいがするではないか。
さすがにタバコを吸いながら梱包したとは考えられないが、じつはこういったことは良くあることなのです。過去のお取り寄せでも何度も何度も経験している。タバコを吸う人にはわからないかも知れないが、吸わない人は吸う人が思っている以上に臭いに敏感なのだ。
商品というのは環境も含めて商品だということを軸に考えると、極端な言い方かも知れないがタバコのにおいも含めて商品なのです。
私はよく通販を利用しますが、必ず店主のブログを見るようにしています。ブログを見ると店主の人となりが分かり、商品への想いなんかに共感して購入に至ることがあります。もちろん記事の内容によっては、この店主どうなの?と思うようなこともあったりします。たかがブログですが、そこに見え隠れする店主、店長の人となりも商品環境なのです。
大きな企業などは業績も商品環境です。先日テレビを買い替えようと思って家電売り場へ行ったのですが、某メーカーのものは安くても買う気がしなかったですからね。
つまり、商品とは環境込みで成立しているということなのです。だから、ネット通販では、店長や担当者の顔をサイトに掲載したり、生産者の顔をクローズアップしたりするのです。商品を包装する資材も需要な商品環境です。もっと言うなら商品の背景にあるストーリーも商品環境であり、ブランド作りにも繋がることだと言えます。
さて、こちらの商品環境は食に関わる方にとっては興味深いのではないでしょうか。
【だれも食べたことがない!種オス牛っておいしいの?】
肉牛の雄は通常は去勢してから肥育します。理由は気性が荒々しい雄を育てやすくするためと肉質を柔らかくするためです。シチロウは去勢していない荒くれた牛でした。しかも放牧で育った自然牛なのです。果たしてそういった牛の肉はどのような味がするのか?いや、それ以前に食べられるのか?
おそらく、畜産関係者ならそう思うに違いありません。やれA5だのサシが入ってなきゃ値打ちがないだのと、牛肉の価値をサシに求める「霜降り信仰」が長く続いてきました。対極に健康志向の方々が中心にサシの少ない肉を食べて健康になろう、長生きしようと「赤身の時代」が到来しています。
畜産関係者でもおそらく食べたことはないと思われる、前代未聞のシチロウの肉、赤身のなかの赤身、プロの力を結集しておいしく仕上げます。そして牛肉は雌牛こそ最高と言われている業界の都市伝説(笑)を覆したいと、そんな思いも込めて心身から元気になれる「シチロウを食す会」です。
後にも先にもこのような貴重な肉を食べる機会はないと断言できます。どうぞ奮ってご参加ください。
Fecebookイベントページ(→クリック)
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