ピエール・ベロ氏のご縁から繋がり続けているタイユヴァンのワイン
公開日:
:
2013/04/28
ステーキ&タイユヴァンワイン
昨日のブログでエーテルヴァインの江上さんのことに触れたのですが、彼が目の前でワイン片手にウンチクを語りだしたら、おそらく100人の観客のほとんどがそのワインを購入するだろう。
ワインほど1本の値段がピンキリで種類も豊富な飲み物はないだろう。ワインのビジネスについて調べてみるとこれがなかなかおもしろい。
たとえばボルドーワインを流行らせたのはイギリス人で、フランス人が吹聴するよりも消費する側がクチコミするほうがより信憑性があるわけです。しかもクチコミしたくなるように仕組まれているとなれば・・・みたいなことがある本に書いてあった。
10年ほど前、何も知らずにインターネットで酒を販売したことがある。ページをアップしたその日に、どなたか存じないがメールでお知らせいただいた。「酒類免許が必要ですよ」と。
確かに酒類免許は持っていなかったがいま思えば、なぜ私が無免許だと知ったのだろうか・・・、まぁそんなことはどうでもいいのだが慌ててページを削除し、酒類免許の申請をした。
もちろん知らせてくれた方にはお礼のメールをした。
当時は抽選で地区ごとに当選者の人数が違って私がいる地区は激戦区だった。
3回落選し、4回目にやっと当選したので、酒を売るのに4年もかかった。
ようやく販売できると思いきや、インターネットで販売するには別の申請が必要ということを知り、書類を何枚も書いては何度も税務署へ足を運んだ。
おかげで販売できることになったのだが、酒屋じゃないので、私が気に行ったワイン1種類だけを販売することにした。
このころ、タイユヴァングループを統括するピエール・ベロ氏との出会があった。そのご縁からタイユヴァンのワインのみ販売するようになった(→)
もちろん味もよく、なによりも肉とのマリアージュが抜群だったからだ。
じつはこの頃、私はまったく酒が飲めなかった。ビール1杯で気絶するほど。
そんな私がピエール・ベロ氏がすすめてくれたタイユヴァンのワインが少しだけおいしいと感じたのだ。
いまは当時ほどではないにしろ、そこそこ楽しめるようになった。どこかで体質が変わったのだろうか。
まぁ、ワインの話はさておき、肉に関する味覚はかなり変化したと思う。だってつい5年前までサシに価値を求めていたのですから。ちょっとこんなページを作ってみました(→)
かなり記録が途切れ途切れで、後半はほとんど取引先の注文品ですが、それでもがんばって落札していますね。
私が20代の頃は格付けはなくて、特選とか特上で分けられていたのです。その頃ってサシの多い肉を食べて重いという記憶がないんです。忘れているだけかも知れませんが、先日、同業者とよく似た話になって、やはりその彼も同じようなことを言うんですね。
サシのある肉を食べて重く感じ始めたのは、ほんの5年とか6年前のことなのです。つまり生産者がビタミンコントロールで意図的にサシを入れることが流行り始めた頃とダブるのです。
同業者の自信はおそらく肉を見分ける「目利き力」だと思うのです。私も目利きには自信がありますが、もっと自信があるのは「味覚」です。 何十年も毎日のように肉を食べ、牛が改良されていく背景も見続け、さらに科学的な理屈もある程度理解しています。
だからこそ、私がおいしいと感じる肉だけをおすすめさせていただきたいのです。もちろん私の舌と合う合わないがありますのでそれは仕方のないことです。ただ1つ言えることは、私が肉を見る目も味わう舌も当時と今とではかなり違っているということです。あと知識もね。つまり経験値の積み重ねです。
「良い肉」ってなに?と聞かれると以前の私なら少し考えてしまうのですが、いまなら、私が選んだ肉と胸を張って答えられます。
今年の2月から月1で開催している肉Meetsですが、6月まではすでに満席。友人知人がほとんどですが6月29日(土)におもしろいイベントを企画しました。
格付け(A1~A5)を食べ比べようというとんでもない内容です。
詳細はこれから詰めていくのですが、大まかな内容は、1部が南山の楠本さんが司会で「おやじダイエット部の奇跡」の桐山秀樹先生の糖質オフ健康セミナー、2部が関西焼肉の女王いかりんが司会で私が格付けについてお話しします。そして近江牛の格付け食べ比べです。
イベントページはこれからですが、ご興味のある方は6月29日、ぜひ空けておいてください。場所は、きたやま南山で開催します。
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