愛農ナチュラルポークのハムは6月販売予定
公開日:
:
2013/04/29
愛農ナチュラルポーク
愛農ナチュラルポークのおいしさが少しずつですが広がっているように感じます。
ボチボチと飲食店からの問い合わせも増え始め、サイトでも入荷の案内と同時に売り切れることが多くなりました。今回入荷分はバラに注文が殺到してすでに売り切れております。(→)
以前は外食しても豚肉を食べることは年に1回あるかないかで、食べてもせいぜいトンカツくらいでした。愛農ナチュラルポークを扱い始めてからは、他の豚肉も気になるので時々は食べるようにしているのですが、豚肉の味の差って微妙というか分かりずらいです。
そこそこうまいか、驚くほどマズいかのどちらかで、感動するほどのうまさってなかなか体験できません。豚肉に限ってのことではないのですが、そういう意味では愛農ナチュラルポークを最初に食べたときの感動はいまでも忘れられません。
すでに何度も食べているので、当初の感動こそないものの他の豚肉を食べるとどうしても比較してしまいます。やっぱりうまいんですよね、愛農ナチュラルポーク。
豚肉の味は、品種と餌、育て方で決まりますが、私は牛と同様にストレスが大きく関係しているのではないかと思うのです。牛も豚もストレスを受けるとストレスホルモンが分泌し、肉質に悪い影響がでてしまいます。病気にもなりやすく常に豚舎は清潔にしていなければいけません。
たとえば牛の場合、小規模な肉牛農家は夫婦2人でやっているところが多く、四六時中顔を突き合わせているわけですから、たまには夫婦喧嘩もします。1日で収まればいいのですが、時には長引くこともあります。すると牛も察するのか肉質に影響するのです。枝肉になったときに肉色が濃くノリの悪い平坦な味になってしまうのです。
もちろん、長年農家の方々と付き合ってきて私が感じていることなのでなんも根拠もありません。
でも、牛に限らず、愛農高校の豚をみていると密飼いではなく、キレイな豚舎で頭数も少なく、ストレスフリーな飼育を実現しています。狭い豚舎で密度高く飼うと肉質が低下すると言われていることを考えると、私が感じていることもあながち間違っていないかも知れません。
それと、人間が経済動物として意識して飼っているのではなく、実習の一環として飼っていることも豚にとっては良い効果がうまれているのかも知れません。
さて、その愛農ナチュラルポークですが、一頭キレイに捌けているかといえば、私の努力不足もあり、ロース、バラばかりがよく売れて、毎回ウデが余ってしまいます。
チャーシューを作って店舗で販売しているのですが、どうしてもウデは売りにくく、こちらもバラやモモが先行してしまいます。
ということで、愛農高校養豚部の先生と相談した結果、ハムを作ることにしました。試しにベーコンとロースハムを作ってみたのですが、ベーコンはすごくおいしくてすぐにでも販売可能なレベルです。ロースハムは少し改善の余地アリです。どちらにしてもロースは売れているのでハムにはならず、問題はこのやり方でウデがおいしくできるかどうかです。
愛農ナチュラルポークの次回入荷は5月14日を予定しています。そこからハム作りに入るのですが、うまくいけば6月中旬には販売できそうです。
ちなみに、原糖、塩、胡椒、この3つしか調味料は使っていません。添加物に慣れている方には物足りない味かも知れませんが、そういう方にこそ出来上がったら一度お試しいただきたいです。
先日の講演でこんな話をさせていただきました。
外食する機会が多かれ少なかれあると思いますが、お昼はコンビニやファーストフード、飲み会などで大手チェーンの居酒屋などを利用されることが多いのではないでしょうか。
それらを否定するつもりは毛頭ありませんが、私は何が使われているかわからない大企業が運営している店より、料理人が自ら畑でとってきた野菜を使ったり、信頼で繋がっている農家さんが作った農畜産物をこだわって仕入れていたり、そして料理人自身もその食材を食べている店のほうがよほど安心だと思うのです。
愛農ナチュラルポークは、愛農高校の生徒たちが育てています。そして自分たちも給食で食べています。豚だけではなく、鶏も野菜も果物も米も味噌も校内で作っています。驚くことに校内自給率70%で有機農業を実践しています。
だらかおいしいというわけではありませんが、少なくともみなさんが街で目にするものよりは安心して食べられると思うのです。
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