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よみがえりのレシピ&夢いっぱいに食の未来を語る会

公開日: : 2013/07/25 イベント

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昨日は、山形のアルケッチャーノ奥田シェフが庄内平野で巻き起こした奇跡、「よみがえりのレシピ」上映会と「夢いっぱいに食の未来を語る会」がきたやま南山で開催されました。

「夢いっぱいに食の未来を語る会」では、木下その美さん(木下牧場)と私、そして愛農高校の生徒さんが短時間でしたが夢を語らせていただきました。私に至っては夢と言うかとりとめのない話で終わったような感じです(笑)

なにが素晴らしかったかというと、やっぱり「人」ですね。懇親会場の南山はなれはいつも以上に居心地が良く、同じような思いを持った方々が集まるとあのようなすごいパワーとなり、心地よい空気感になるのかと感じた次第です。

愛農高校の川上先生をはじめ、愛農会の方々、そして森田農園さんやスモールファーマーズの岩崎さんなど、本当にすばらしい活躍をされている方々ばかりでした。

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(株)坂ノ途中の小野さんは29歳の若者ですが、私よりもうんとしっかりしていました。
ウガンダでゴマを作っているそうで、乾燥化が進んでいる地域で、その環境にあった、乾燥に強い作物を農薬や化学肥料を用いず育ててもらい、僕たちがまっとうな値段で買うことで、
現地の環境保全と生産者の所得確保を両立しようというプロジェクトです。

私が29歳のときなんて思い出すだけでも恥ずかしいです。

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食の安全、安心はなにも人間だけではありません。ワンちゃんだって家族ですから人間以上に気を使わなければいけないのです。ワンちゃんは食べるものを自分で選べないのです。そう熱く語るのは、世界一安全なドッグフードを販売しているTLCドッグフードの皆川さんです。

話しが長すぎて誰も聞いていないと思いきや、もっと話を聞きたいと数名の方が皆川さんのもとへ・・・。周囲がざわつこうが熱をもって話せば伝わるんですね(笑)

阪本啓一さんが常々おっしゃている「たった一人を確実に振り向かせると100万人に届く」・・・まさにそのとおりですね。

今朝、クレメンティアの田淵シェフから「25周年おめでとう」とワインをいただいた。27歳で独立して今年で25年、最初は1人ではじめた精肉店だが、2人、3人と社員が増え、20名くらいになったとき、ものすごい違和感を感じた。

会社経営、社員教育、売り上げ、利益・・・当たり前のことだけど、まったく楽しめない。わくわくしながら肉を切れない。それどころか原価がいくらで売価がどれだけで利益がこれだけで、あ、そうそう人件費に諸経費モロモロ・・・

こんなこと考えながらカットした肉が本当においしいのだろうか。なんか違うように思う。そして2001年9月、BSEが発生して私の意志とは関係なく社員が去っていった。それから今日まで少数で運営しているのだが、ちゃんと肉と向き合い、ちゃんとお客さんと向き合いながら楽しく仕事させてもらっている。もちろん100億企業なんて目標はこれっぽっちもない。

10月から国産飼料100%で育てた近江牛が出荷できる体制となった。とはいっても支持してくれる方はそれほど多くはないかも知れない。いや、もしかすると注文が殺到してとんでもないことが起こるかも知れない。

どちらにしても、信念を貫き通し26年目を歩んでいきたい。昨日の講演で私はこんなエピソードを話した。木下さんの長女、美奈ちゃんが小学生の頃、あるレストランでおじいちゃんと一緒に食べたステーキがあまりにも不味くて泣き出した。おじいちゃんがなだめるも泣き止むことはなく、そのときの心情はとにかく悲しかったそうだ。

せっかく農家が大切に育てたのに、こんなに不味く料理されたら牛さんが可愛そう。美奈ちゃんはそう思ったに違いない。そんな美奈ちゃんをおじいちゃんは、不味くてもおいしいと言って食べてやることが牛さんのためなんやでと言ったそうです。

美奈ちゃんもいまやお母さんです。牛を飼う技術よりもそういった想いを次世代へつないでいってほしいですね。

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