食語りの会 in 愛と胃袋
公開日:
:
2013/09/20
イベント
以前よりすごく気になる人がいて、その人は着物の営業マンで全国飛び回っていて、87kgで食生活もめちゃくちゃで・・・そして倒れてしまったんです。
その後、着物の仕事を辞めて、「土のめぐみ」というサイトを作って有機野菜をネットで売り始めたのです。彼の名前は土田賢一さん。関西人です。しばらくして、より生産者の近くにいたいと大阪から熊本の矢部に引っ越したんです。家族を大阪に残して。なんかテレビドラマみたいでしょう。
そんな土田さんに感じるところがあって一度お会いしたいな、、と思っていたら数年前、私が熊本で講演したときに、これまた尊敬するこみやまたみこさんがセッティングしてくれたのです。
それがご縁で、9月18日、19日の2日間、三軒茶屋の「Restaura
お店を選んでくださったのは、今回のご縁を取り持ってくださったこみやまたみこさん。
「愛は胃袋をとおって育まれていくもの」ということ
この日のために学生が絵を描いてくれたそうです。
そして店内には、食材の産地を訪れたときの写真が迎えてくれました。なんか感動です。こういう光景はいろんなお店でみかけます。それこそチェーン店でも生産者の写真とともに産地と直結した流通を確率しているので安心です。なんてフレーズを耳にします。でも、嘘っぽいのです。売るがためのポーズばかり。全面否定はしません。それも売り方ですから。そして最終判断は消費者ですから。いまはまだ、そういった店が繁盛しているようですが、そろそろ気づいてほしなぁ、なんて思ったりします。
この日の食材でもある愛農ナチュラルポークの産地、三重県の愛農学園高等学校、そして牛肉の産地、滋賀県の牧場、さらに野菜の産地、熊本県の農家さんたちとの素敵な写真は、まるでそこに居るかのようなあたたかなものでした。
業者からの一方通行な情報がほとんどの「生産者の顔」、これが現状です。だからいつも料理をいただいたあとになにか足りないストレスが残ってしまうのです。
この日の「Restaura
食語りの会なので、少し時間をいただき、お肉のこと、お野菜のことを語らせていただきました。料理はいくら手をかけてもおいしさは80%です。想いや背景を伝えることで100%のおいしさになるのです。おいしさとはとは食材に携わった方々の想いの集合体だと思うのです。
お店を休業してまで産地をめぐり鈴木信作シェフが感じたもの。それがポーズでないことはこの日参加しただれもが認めるところ。信作シェフもまた語り部なのです。
私は料理人であれなんであれ、一番大事なことは、「謙虚でパッションがあり夢を持っていること」だと思っています。鈴木信作シェフの料理に酔いしれた2日間でした。どうもありがとうございました。
最後に、私が敬愛する宮川順子先生(日本味育協会 代表、料理教室 Convivialite’Miyagawa 主宰)がFacebookに書かれていた感想をご紹介したいと思います。
【食の安全は情報戦!安心は人のネットワーク!】
信じられる人は誰なのか?それを伝えるのは、無知だった自分への後悔を糧に、味育を続ける私の使命ですね。次世代に、食の不安をなくし産み育てることの価値を伝えるのは良識ある大人の役割です。そんなことを考えたのは熟成肉と有機野菜を食べる「食語りの会」でのこと。集った全員はそのおいしさに脳内アドレナリン大放出で幸福感満点!本日の食材には食のプロたちにとっては当然の、食いしん坊の参加者には初耳納得の理由がありました。
満月のせいか?しだいに、巷にあふれる・ごく普通の食品が不味い理由と共に、知らされない原材料のからくりや信じられない製法など驚愕のオフレコ情報が出るわ出るわ!
日本の食の危機的実態を知れば知るほど、国やマスコミはもちろん、安心だと評判の食品や企業ですら、悪意があるなしに関わらず、安全の信憑性は極めて乏しいことを再認識する時間になりました。そんな日本に生きて「おいしい幸福」をつかむには、ぼんやりと買い物をしては危険です!自衛しながら発信しましょう。
▽本日の信じられる食のプロ
・肉なのに甘く薫るナッツ香、噛みしめると心地よい弾力の次に素直なうま味が広がる熟成赤身肉と、宮川の投稿ではおなじみの無投薬・自然交配・高校生が育てる極旨豚肉「愛農ナチュラルポーク」取扱いは、肉兄こと、肉の目利き達人・新保さん。
・妙に甘いわけでもなく急激に濃い味でもない、じっくりと品よくすっきりと雑味のないうま味の野菜を育てる、笑顔で戦う有機農業者は、ツッチーこと土田さんです。
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