東京から札幌、そして本日国産飼料で育てた近江プレミアム牛がお肉になりました
公開日:
:
2013/10/24
近江牛
21日は、MIIKUプロフェッショナルセミナー 食材学【肉】でお話しさせていただき、翌日22日は「情報モラル啓発セミナーin北海道」で講演させていただいた。
内容はこんな感じ(札幌経済新聞さんの記事から抜粋)
第2部では、近江牛専門店を経営するサカエヤ(滋賀県草津市)の新保吉伸社長が「食と情報モラルは関係ないように思われるが実は根深く関係している」と口火を切り、2000年の口蹄(こうてい)疫、2001年のBSEなど畜産業界の風評被害、飲食・食品業界などの偽装問題を例に「ネットを適切に活用することは、消費者の安全を守り生産者を守ることにつながる。風評被害は情報被害である」と訴える。輸入飼料に頼らない自然循環型の飼料を生産する組合の設立やトレーサビリティーシステムの導入により、経営効果が表れている事例を紹介した。
情報社会において声を大にして言いたいのが、「どこで買うかよりだれから買うのか」これが今後重要なワードになるのは間違いない。たとえばだれもが知っている有名なお店だから安心なんてことはあり得ない。・・・という話をした矢先に、阪急阪神ホテルズ系列のレストランなどでメニュー表示と異なる食材が使われていたことがニュースに流れた。
グッドタイミング、と喜んでいる場合じゃないが、“食”がこの世からなくならない限りこういった事件はどこまでも続く。どんなに環境を整備してもなくならない。だからこそ信頼できる人とつながらなければならないのだ。信頼できる人はだれなのか・・・
21日、22日ともに講演の冒頭でご紹介させていただいたのが、日本味育協会 宮川順子さんのこの言葉です。
さて、みなさんはこの言葉からなにを感じますか?
私のブログで人物を紹介することはほとんどないのですが、札幌ですばらしい出会いがありました。
共通の友人から一度紹介したい人がいると前々から言われていて、話を聞くととんでもないことをやっている若者で、それはぜひ会いたいと念願かなったというわけです。
一社が狩猟から販売まで手がける新しいスタイルを構築した、株式会社エレゾ社の佐々木章太さん。(→)
エレゾ社が手掛ける札幌にある「CAMARADE SAPPORO」で料理をご馳走になったのだが、シェフの矢島さんもまたオトコマエだった。FBに抜群においしかった蝦夷鹿の写真を投稿すると京都の料理人からメッセージがきた。エレゾで佐々木さんと一緒にやっている矢島さんは私の先輩です、、、と。あらま、つながってますねー
彼らエレゾ社の面々も生産者が誇りをもてる金額で買い支えているのだ。しかも通常の倍近くの価格で支えている。普通では考えられないことを実現しているのです。
それは、私たちこそがじつは生産者たちによって支えられているということを知っているからなのです。
さて、自家産粗飼料50%と自家産配合飼料50%で育てた近江牛がお肉になりました。昨年は試験的に2頭出荷しましたが、今月から月1頭ペースで本格的な出荷が始まります。「こうへいちゃん」と名付けられた24か月齢の雌牛の格付けはA2-2でした。私も木下さんもニッコリです。
他の生産者や肉屋からすれば、A2で喜んでいる姿は頭がおかしいと思われるでしょう。引き取り価格も通常価格の2倍ですからA5より高いのです。
小さな農家が国産の飼料にトレーサビリティをつけて牛を育てることがどれほどリスクがあるのか畜産関係者ならお分かりでしょう。自分たちが納得したエサで牛を育てる。その結果、格付けがどうであれ生産者が誇りをもって消費者に安全です、おいしいですと心の底から言える喜び。
それを支えていくのが私の使命だと思っています。
予想どおり枝重291kgと小さな牛さんでした。半頭は私とともに生産者の想いを支えてくださっている、きたやま南山さんへ。もう半頭は、各部位振り分けて志の高い料理人たちの元へ、さらに当店のお客様へ(すべてのお客様には行き渡らないので定期便の会員様限定となります)
【お知らせ】
愛農ナチュラルポーク2頭入荷しました(→)
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