*

シンプルなカレーを作るためにシェフの力を借りて

公開日: : 2013/12/08 未分類

IMG_0450

「シンプルでおいしいもの」を突き詰めていくと、調味料は塩をパラパラと振りかける程度で食べればいいじゃないか、なんなら何もつけずにそのまま食べればいいじゃないか、てな感じで落ち着くのですが、実際当店で作っている近江牛ハンバーグは塩、胡椒、卵だけで作っているし、愛農ナチュラルポークのハンバーグも同様、ベーコンは塩、胡椒、原糖のみ。カレーもシンプルでおいしいものができないだろうかと、これは私には作れないのでサルティンボッカの木村シェフにお願いしたところ出来上がってきたのが写真のカレーです。

肉はカタロースのネック部分を使ったもらいました。レトルトはサイコロ状にカットした肉の塊を30gに統一しなければ製造ラインの関係上はじかれてしまうのです。本当は大きな塊がゴロゴロしたカレーが作りたかったのですがレトルトの性質上無理でした。しかし、シェフの手作りカレーなら肉をたくさん入れることも、大きな塊を入れることも可能です。しかもシンプルでおいしかったらどうだろう。そりゃ食べたくなりますよね。てことで商品化に向けてがんばりますので乞うご期待ください!

さて、最近当店のお肉を使ってくださっている料理人のみなさんを雑誌で見かける機会が多くなりました。とっても嬉しいのですが本音を言うとあまり出てほしくないですね。掲載されることで認知度が上がりお店が忙しくなることは私もうれしいのですが、知っている人は知っているみたいな目立ち方がカッコいいと思ったりするわけです。

今日も数冊、肉の特集が組まれた雑誌が届きました。なんかいつもこのシェフ載ってるなぁ、て感じでパラパラっとめくると熟成肉の文字がいたるところに。完全に今年のワードですね。農家さんや肉屋をはじめとする畜産関係者の間では熟成肉に興味はあるものの取り組むまでには至らないのが現状かと思われます。どちらかといえば熟成肉は飲食店向きですね。

ただ、飲食店に納品される肉のほとんどが骨を抜いた塊肉です。つまりウェットエージングの状態です。これらを熟成させることは私的にはかなり無理があると思うのです。おそらく試された方は経験されたかと思いますが、例えばロースであれば骨があった脊柱あたりから腐敗がはじまり、茶色く酸化してネトがではじめるころには嫌な臭いがではじめたのではないでしょうか。

肉は繊細で、骨を抜く作業1つとってもテクニック次第で味がかなり変わってくるのです。だからこそ熟成する品種だけではなく部位の特性も知る必要があるのです。もちろん同じ部位でも個体差によって日々肉質は変化していきますから大事に育てることが重要です。

年末年始に向けて、かなりの数を熟成庫に入れましたのでおそらく売切れることはないとは思いますが、今年は梱包スタッスが不足しております。肉はあっても発送ができないという状況も想定して、お早目にご注文いただけましたら幸いです。

 

 

記事が気に入ったらシェアをしてね

  • twitter
  • facebook
  • google+
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

関連記事

ケンボロー・ホエー豚のバラで作る角煮

帯広の講演でご縁をいただいた、ケンボロー・ホエー豚の源さんからロースとバラを送っていただきました。ホ

記事を読む

渡邊理奈シェフ×石井まなみシェフ コラボディナー

へなちょこ男子より女性のほうがええわ!これからは女性やで!、、、そんな声をよく聞きますが、第

記事を読む

取引について僕の考え方

僕は「業者」という言葉が好きではありません。飲食店に牛肉を卸しているのだから、飲食店側か

記事を読む

大嶺實清さんのオーラでまくりのオブジェが届いた

先日沖縄へ行ってきたのだが、せっかくなので読谷村のやちむんの里まで足を延ばした。大嶺實清さん

記事を読む

愛農ナチュラルポークがサイトから購入できるようになりました

きたやま南山で開催された愛農ナチュラルポークお披露目会では、 サルティンボッカの木村シェフが

記事を読む

和牛・牛肉通販 近江牛.com

https://www.omi-gyu.com
仕事の奥深さ

本日から11月、しかし一年あっという間でなんか怖いですね。同級生ですで

所作

写真は、昨夜、BRUSTAで食べた近江牛ウチヒラ。西山さんはワ

今月のジビーフも2頭入荷しています

↑ はるか 今月も2頭のジビーフが入荷してきました。「はる

→もっと見る

  • 2024年11月
     12
    3456789
    10111213141516
    17181920212223
    24252627282930