木下牧場の熟成肉が仕上がりました
公開日:
:
2014/04/25
熟成肉
木下牧場の近江牛長寿牛「みか号/156ヶ月齢」が40日のドライエージングをこんな感じになりました(上の写真)やはり当店の熟成庫に棲みつく菌との相性は抜群で、上々の仕上がり具合です。
経産牛は、出産を繰り返すため骨は細くなり肉は痩せていき、脂は黄色くて肉用として不向きなのです。じゃーどうするのかといえば、ミンチにして加工品にしたりするのですが、それでも肉量がとれない場合は商品価値なしの判断で廃棄処分として燃やされるのです。
お母さん牛は種がつかなくなったお役御免が牛の世界。しかし、経産牛はうまいと確固たる信念を持っている農家さんたちは、半年程度再肥育するわけです。つまり、濃厚飼料を与えて肉を付けるのです。するとお母さん牛たちは、見違えるようにたくましい体型にかわり肉牛として出荷されていくのです。
再肥育したお母さん牛の写真がないのが残念ですが、木下牧場のお母さん牛たちは、種が付かなくなっても再肥育はしないのです。ただ、肉質が硬く肉用としては不向きな部位もあるので、ドライエージングビーフにして料理人たちにバトンタッチしているのです。
ということで、「みか号」は、三軒茶屋のRestaurant愛と胃袋、大阪阿波座のビストロ デ シュナパン、京都御所南のクレメンティアで食べられます。
仕上がり具合上々のドライエージングビーフ、GWにぜひお出かけください。巷でブームの熟成肉とはまったく異なる味が堪能できること間違いなしです。
関連記事
-
せたな町村上農場さんのブラウンスイス牛、いい感じで仕上がりました
昨年の11月に北海道せたな町の村上牧場さんからお預かりしていたブラウンスイス牛(去勢)。写真
-
しっとりおいしい沖縄の肉
昨年から沖縄産の経産牛が入荷してきているのですが、そのままでは味に深みがないので、再肥育をか
-
経産牛の熟成ウチヒラは赤身好きにはたまらない味だった
鹿児島県産黒毛和牛144ヶ月齢の熟成肉(部位:ウチヒラ)[/caption] 当店は、近江牛
-
「土佐あかうし」入荷、明日より40日間熟成させます
8月の肉Meetsは高知で開催することが決まりました。日程は現在調整中なのだが、マンジェ・サ
-
変わりゆく飲食店の欲求と需要
いつだったか、うちのスタッフが国道沿いのファミレスの看板はややこしいですね。 と言っていた