やっぱりここに居たか!
公開日:
:
2014/05/22
ジビーフ(完全放牧野生牛) 完全放牧野生牛ジビーフ
完全放牧野生牛(ジビーフ)の生産者、西川奈緒子さんから今日もジビーフ便りが届きました。しかし、私たちが常日頃から目にする光景とはまったく別物で、まさに命がけですね。
——————————————————————————————————————–
野生牛の姿が見えない時は、あそこかもしれない…と思うのですが、どうもこの場所に一人で行くのは苦手なのです。
何故かって?
この放牧地は、平地に有る放牧地の奥を登って行くと有るのですが、回りをぐるっと林に囲まれていて、この中に入ると、林の中に潜んでいるであろう『熊』が襲ってきても、逃げ切れないと思うからです。
もちろん、ここに牛達が居てくれたらそんな心配も無いのですが、牛が居るか居ないかは、行ってみなけりゃ分からない!居てくれる事を願いながら、覚悟を決めて行くのですが、居てくれなかった時の何とも言い様のない心細さ……
シ~ンと静まり返り、空気までが違うような気がします!この時、私はいつも思うのです!人生の最期は今日かもしれないと。
もちろん熊は、やたらめったら人間を襲う様な事はしません。大抵は、熊の方が人間に対して恐怖心を持っているので、人間の存在に気付いたら、熊の方から逃げて行きます!だから出来るだけ早くこちらの存在を知らせるために、声を出したり、鈴を付けたりするのです。
では、どんな時に熊は人間を襲うのか?それは、ばったりと出会ってしまった時です!熊は驚き、身の危険を感じて襲いかかって来るのです。
あるいは、人間を食べた事があり、味をしめて、人間を獲物だと思った時、又は、熊が取った獲物を横取りしようとした時等です。
こうして、一人で見廻りをしていると、自分の身に何かが起こっても、助けてもらうどころか、見つけてもらうことすら無理だろうな…と思う訳で、だから常日頃から息子には言っているのです『お母さんが見廻りから帰って来なかった時は、熊の餌になったんだな~と思ってね!』と。そしたら、母の日のプレゼントは熊避けの鈴とホイッスルでした~!(笑)
まだまだ熊になんか負けていられないな!うん。 西川奈緒子
関連記事
-
ジビーフ「あつし」のカイノミを食べる
1月11日にと畜した24ヶ月令去勢の『あつし』。生産者の奈緒子さんは月齢が若いので肉にするに
-
ジビーフすき焼き用販売開始しました
いままでジビーフは、ステーキや焼肉用として年に数回販売してきましたが、すき焼きには向いていな
-
改めて思うジビーフの環境と自然のままに
草むらの中に黒い物体。熊かも知れない。マリヨンヌ小久保シェフが恐る恐る近寄ると、、、昨日産ん
-
岡山県蒜山のジャージー牛とジビーフ
※飲食店の方へ 岡山県蒜山のジャージー牛(去勢:24か月齢)40日熟成が2頭仕上がって
-
ジビーフの有機JAS認証を寿ぐ会~セジール×南山
南山さんにて開催された「ジビーフの有機JAS認証を寿ぐ会」は全国から約50名の方々が参加して