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やっぱりここに居たか!

完全放牧野生牛(ジビーフ)の生産者、西川奈緒子さんから今日もジビーフ便りが届きました。しかし、私たちが常日頃から目にする光景とはまったく別物で、まさに命がけですね。

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野生牛の姿が見えない時は、あそこかもしれない…と思うのですが、どうもこの場所に一人で行くのは苦手なのです。

何故かって?

この放牧地は、平地に有る放牧地の奥を登って行くと有るのですが、回りをぐるっと林に囲まれていて、この中に入ると、林の中に潜んでいるであろう『熊』が襲ってきても、逃げ切れないと思うからです。

もちろん、ここに牛達が居てくれたらそんな心配も無いのですが、牛が居るか居ないかは、行ってみなけりゃ分からない!居てくれる事を願いながら、覚悟を決めて行くのですが、居てくれなかった時の何とも言い様のない心細さ……

シ~ンと静まり返り、空気までが違うような気がします!この時、私はいつも思うのです!人生の最期は今日かもしれないと。

もちろん熊は、やたらめったら人間を襲う様な事はしません。大抵は、熊の方が人間に対して恐怖心を持っているので、人間の存在に気付いたら、熊の方から逃げて行きます!だから出来るだけ早くこちらの存在を知らせるために、声を出したり、鈴を付けたりするのです。

では、どんな時に熊は人間を襲うのか?それは、ばったりと出会ってしまった時です!熊は驚き、身の危険を感じて襲いかかって来るのです。

あるいは、人間を食べた事があり、味をしめて、人間を獲物だと思った時、又は、熊が取った獲物を横取りしようとした時等です。

こうして、一人で見廻りをしていると、自分の身に何かが起こっても、助けてもらうどころか、見つけてもらうことすら無理だろうな…と思う訳で、だから常日頃から息子には言っているのです『お母さんが見廻りから帰って来なかった時は、熊の餌になったんだな~と思ってね!』と。そしたら、母の日のプレゼントは熊避けの鈴とホイッスルでした~!(笑)
まだまだ熊になんか負けていられないな!うん。  西川奈緒子

 

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