ジビーフが入荷、さっそく販売スタートさせていただきました
公開日:
:
2014/09/19
ジビーフ(完全放牧野生牛)
テレビや新聞で報道されてから問い合わせが殺到していたジビーフですが、33頭しかいないので大量注文には当然対応できず、かといって少量注文にもお待ちいただいている状況なのですが、本日やっと入荷してきました。
今回お肉になってもらったのは、6月にシェフのみなさんと様似へ見学に行ったときに群れていた1頭ですが、木下さんのアドバイスで牧草地を変えたのが幸いしたのか、前回の肉より少しだけですが肉がしっかりしています。とはいえ牧草主体の食生活は赤身が強く、どうしても水分が多くなります。和牛と比べると締りがないのは当然ですが、私としては何度もいいますが前回よりもかなりよい仕上がりなので満足しています。
出荷前の様子ですが、生まれて初めてのモクシを付けられる時には少々暴れたようです。放牧地から出荷牛舎までの移動や、モクシを付けられてからトラックに乗るまでは、どっかり構えて落ち着いていたようですが牛も分かるんでしょうね。自分がこれからどこへ連れていかれるのか。
出荷前に牛舎に一番近い放牧地に移動させる際、他の牛は全頭スムーズに行ったのですが、この牛は一頭だけが皆と反対方向に行ってしまい、川の水を飲んだり、草を食んだり、はたまたその場に座り込み、皆があっちの放牧地に移るのをじっと見ている始末。ひとりぼっちで居るところなんて今まで見たことがないのに…
それでいて、私が近づいても警戒する事もなく。
きっと本能で感じているんだと、胸が熱くなり、私もその場にしゃがみこみ、しばし眺めておりました(西川奈緒子さん談)
枝肉の状態ではよく分からないのですが、お肉をアップで見てみるとこんな感じです。
真っ赤です。少し肉色が濃いめですがこれくらいなら問題ないでしょう。
等級はB-1ですがBMSが6?… BMSというのは霜降り度合なので12点中6ということです。どう見ても1でしょう。
まぁ、1でも2でもいいのですが、お待ちいただいている方もたくさんおられますので、早速販売スタートとさせていただきます(→)
関連記事
-
ジビーフの一般販売について
牛肉で僕が一番重要視しているのが「保存」です。近江牛のみそ漬けも元々は保存食です。いまでは考
-
有機畜産JAS認定牛 ジビーフ
日本国内で有機畜産JAS基準を満たし認定されている牧場は3牧場しかありません。そのひとつがジ
-
ジビーフと土壌の関係
生産者の元へは定期的に行くようにしています。料理人の方が生産者のところへ行く場合は目的があってのこと
-
保護中: ジビーフ『なおみ』そして、息子の伊藤さん、出荷の日
僕がなにを書いても陳腐な表現になりそうなので、西川奈緒子さんの投稿をそのまま公開することにします。捉
-
ジビーフ『ハチロウ』も見た目と違って期待を裏切るおいしさでした
人間総合科学大学教授の熊谷修先生によると、私たちの一生を「成長」、「成熟・安定」、「老化」と