100%北海道産で育てる大樹じゃがポーク
北海道の生産者から肉を仕入れる機会が多くなり… とは言ってもなんでもかんでもということではなく、たまたま気にいった肉が北海道だったでけで、もちろん縁もあり造り手の人柄含めて一緒にいて楽しいかどうかが最終的な判断基準となるのですが、24日から3日間、オークリーフ牧場、石田めん羊牧場、大樹町ころころ牧場、そしてジビーフの駒谷牧場へ行ってきました。内容が濃すぎるので分割して書いていきたいと思います。まずは大樹町ころころ牧場から。
3日間のうち、この日だけが雨で豚たちも泥まみれだったのですが私が近づくと豚たちが一斉に寄ってくるんです。
顔なんて泥で真っ黒ですが、いやぁ~可愛いのなんのって。でも食べるんですがね(笑)
じゃがポークの特徴はエサにあります。十勝産の高級じゃがいも「インカのめざめ」を食べさせているのですが、ハネもの(商品としては販売できない規格外のもの)には見えないりっぱなじゃがいもばかりでした。生産者の六郎田さんが自分でも食べているとおっしゃっていたのもうなずけます。
日本の畜産は海外の飼料なしでは成り立たないのが現状です。それが悪いこととは思いませんし批判するつもりは毛頭ないのですが、例えばBSEのときにも経験しましたが、伝染病が蔓延した場合なんか、疑われるの要因の1つが飼料なのです。こういったことに労力を費やすのが嫌で始めたのが国産飼料100%で育てる近江プレミアム牛なのですが、じゃがポークはさらにその上をいく、すべての飼料を十勝産(一部道内産)で揃えていました。

じゃがポークに与えている飼料はインカのめざめ(粉砕/十勝産) 、雑豆を焼いて砕いたもの(十勝産) 、大豆きなこを加熱したもの(十勝産) 、三等小麦(非加熱/十勝産) 、米ぬか(道産) +カルシュウム、塩… こんな感じです。北海道だから可能なことですがそれにしてもすごいです。

味に関しても他の豚肉にひけをとらないレベルなので、さらにおいしくするのは次の段階でいいのかなと思っています。なにかを変えたところで急激に味が変わることはないので、そこは見守りつつ消費者の声を届けていければいいかなと考えています。
関連記事
-
-
新しい沖縄料理の創造のために
Etat d’Esprit and ARDORのコラボディナーのために仕入れた黒毛和牛。宮古
-
-
Le14eでパリ仕込みの進化形ステーキを堪能
先週は濃厚すぎる1週間だったので書ききれなかった記事を少しづつアップしていきます。18日の夜
-
-
7月27日、「どんな肉でも旨くする サカエヤ新保吉伸の全仕事」発売!
ただいま発売中の「家庭画報」に掲載されています。それと、7月28日に「 どんな肉でも
-
-
生産量を減らして質を高める
生産量を増やして売り上げをあげようと思えば、人が足りない、場所が足りない、設備が足りない、お
-
-
ステーキとナチュールワイン
まもなく南草津駅前に「ステーキとナチュラルワインkico」がオープンする。駅前と言っても徒歩10