【御礼】フード・アクション・ニッポンアワード2014にて審査委員特別賞を受賞させていただきました
公開日:
:
2014/11/11
イベント
タイトルのとおりなのですが、おそらく受賞会場(よみうりホール)のだれもが知らないであろう「ジビーフ」が審査委員特別賞を受賞しました。選出していただきました審査委員のみなさま、本当にありがとうございました。
まだまだ無名のジビーフですが、少しだけ前進したような気がします。ブームの赤身肉ではない、ましてや霜降り肉でもない、まったく別次元の牛肉ですが、健康な体を作るには健康な牛肉を食べなければいけません。そういった意味でもすばらしい組み合わせであり、世に出回っている牛肉とはまったく違う価値観の牛肉なのです。
もちろん、好き嫌いはあるでしょう。それは当然です。従来の牛肉とはまったく異なりますので健康や自然を意識した方でないと受け入れてもらえないかも知れません。日常の食生活に添加物などを排除している方や、子供たちの食について真剣に考えておられる方にこそ口にしていただきたい牛肉です。
授賞式は、有楽町のよみうりホールで行われたのですが、大賞はカゴメが本気で作った無塩ストレートタイプの高級トマトジュース「トマトジュースプレミアム」でした。国内の契約農家で今夏に収穫された完熟トマトのみを使用するなど、こだわりまくりです。一年を通じて提供するのに必要なジュースを冷凍する工程を省略したりその製法にも驚きました。
一昔前はこういったことは中小企業が得意とするところでした。大企業が手を出せない分野であり、それこそが中小の生き残る道だったのですが、資本のある大手がここまでやってくるんですから私は授賞式のインタビューを聞いていて危機感を感じずにはいられませんでした。
とはいっても私がやれることはたかがしれていますし、牛肉は個体差がそれぞれ違うので同じように育てて、同じように熟成させても味に差がでてしまいます。今回おいしかったからといって次もおいしいとは限らないのが牛肉です。それが理解できていない料理人や消費者の方々はおそらく離れていく確率は高いんじゃないかな。買い手と売り手の「信頼」がそのあたりをクリアにするのですが、とにかく時間がかかります。しかし、それが私の役割ですし耳を傾けてくれる人にだけ一生懸命になりたいと思っています。
1億2千万人を相手に商売をしているわけではないので、小さなマーケットでゆっくり商売するのが私には合っているように感じています。こういった賞をいただくと、たくさんの問い合わせがありますが、だれかれと取引はしたくはないし、お金でもなないし、やっぱり心が通う人と一緒にやっていきたいですね。このシェフに料理してほしい、この人に食べてほしいと思える人にだけ販売できればいいかな… なんて贅沢なことを言ってますが牛も人もゆっくり歩んでいければいいと思っています。
写真は、私ではなくプレゼンターの野村邦丸さん(文化放送アナウンサー)です。10年以上前に当店に取材にこられたことがありご挨拶しようかなとも思ったのですが、忘れられてたらショックなので授賞式後は早々に滋賀へ帰りました。
生産者の西川さんはじめ、繋いでいただいた南山の楠本さん、北海道へ行くといつも同行してくれる北村貴さん、店を休んでまで様似までジビーフが育つ環境を見に来てくれたクレメンティアの田淵シェフ、内田シェフ、愛と胃袋の信作シェフ、イルジョットの高橋シェフ、サルティンボッカの木村シェフ、葵の須見シェフ、さらにダダ&純ちゃん、咲ちゃん、名前をあげればキリがないのですが、みなさま全員の受賞です。おめでとうございました!
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