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フランス到着、まずはLe Clos YからMIYABI Farmへ大移動

公開日: : 2014/11/21 フランスの旅

フランスへ行ってましてブログの更新ができませんでした。私は外出先にパソコンを持っていかないのでたまにipadで更新したりはするのですが、さすがにフランスに行ってまでカチャカチャやるのも気忙しいので本日よりぼちぼち書いていきます。

今回のフランス行きはいくつか目的があったのですが、私はフランス語がまったくなのでブルターニュで牧場をやっている在仏40年の日本人女性にアテンドしていただきました。おかげで素晴らしい旅となったことを改めて感謝しております。

到着した夜はパリのLe Clos Y「ル・クロ・イグレック 」へ。池田シェフとは大阪のシュナパンでお会いして以来ですから1年ぶりかな。かなり元気そうでうれしかったです。そしてなんといってもスタッフの接客がすばらしくて、さすがル・クロです。残念なのはせっかくパリで食事しているのに日本と変わらないおもてなしを受けたことです(笑)…

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食事は私とアテンドの女性と同じホテルに宿泊していた日本人の学生3名で池田シェフのおいしい料理を堪能しました。余談ですが、来年の5月にLe Clos Yで肉Meetsを開催します。当日使用する肉も決まっているのでいまから楽しみです。

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参りました(笑)

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翌日は、ブルターニュ(レンヌ近くのBrielle)で和牛を飼育しているMIYABI Farmへ。出迎えてくれたのは、牧場主のセバスチャン(Sébastien Cherel)と、この地に嫁いで7年目のカナオカマサミさんだ。

セバスチャンが和牛を飼育することになったきっかけなどはかな~り長くなるので割愛するとして、海外で和牛を飼育して販売する苦労は並大抵のものではありません。立ちはだかる壁がいくつもあり、正直よくやってるなぁ、というのが私の感想です。日本のブランド和牛が軒並み海外市場へ輸出を始めている昨今、海外で和牛を飼育する意味を問われるのは必至で、さらに独自のブランドで販売網を画策するMIYABI Farmは「和牛=神戸ビーフ」という弊害も想像できる。これは近江牛をはじめとする他のブランド和牛にも言えることだが、まだまだ日本の牛肉はすべて神戸ビーフだと思い込んでいる外国人が多いようだ。

ところで、MIYABI Farmの和牛は受精卵をリムーザンにつけて出産、肥育を繰り返してきたのだが牛を見る限りでは(残念ながら肉は食べていないので)体型もよくオーストラリアで見かける和牛とはまったく比較にならない高レベルでした。アテンドの女性の発音が「リムザン」だったので、リムーザンじゃないのか?と聞いたところ、雄はリムザン、雌はリムジンと呼んでいるとのことでした。このあたりも含めて日本でのフランスの牛の位置づけと現地での位置づけが大きく違っていることもこの旅で知ることになった。このあたりはおいおい書いていきたい。

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牧草地は6~7年でやりかえるとのこと。それよりも私が一番気になるのはエサだ。セバスチャンはそれを察したのかエサを見せてくれた。

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亜麻の実やシードルのカス、砕いたトウモロコシや牧草をそれぞれビニールで覆って空気を遮断し、発酵させたサイレージを牛の飼育日数や正確に応じて与えている。90%が自給のエサだそうだ。放牧の牛たちは11月になると牛舎へ移すらしく現在和牛は50頭、リムジンは130頭飼育しているとのことだった。

残念ながら肉を食べることはできなかったが、こんな環境でしかも自給のエサでのびのび育てた牛の肉はさぞうまかろう。フランスでも思ったことなのだが、料理って本当に魔法のようなもので、料理だけで感動させようと思ったらよほどでない限りは難しい思うのです。つまり料理そのものは目で見えるのだが、側面がまったく見えないからだ。料理の素材であり、背景であり人物であり全体が見えないとおいしくない。

大きなレストランなんてだれが作っているかさえもわからないし、皿から数字が見える料理なんて最悪だと思っている。しっかり原価計算された料理がおいしはずがない。個人差があるとは思うが私はそう思っている。胃袋に流し込んで腹を満たすだけの料理は体重増加のなにものでもないとさえ思っている。

大箱のレストランで料理人が顔を出すなんてことは滅多にないし、店の裏口でタバコなんて吸ってるところを見かけようものなら食べた料理を吐きたいくらいだ。

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マサミさんがおおきな窯を見せてくれた。これはなにをするものです?…

じつは食べるために豚を飼っていて自分たちで屠畜までやるそうなのです。想像しただけでギャーっとなりそうだが、フランスでは豚を自分で屠畜することは法律上問題ないらしい。私には無理だが(笑)

さて、名残惜しいが時間が来たので次の土地へ。

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