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すでに5月ですが今年初出荷のジビーフは順調に育っています

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さて、いよいよジビーフの出荷が近づいてきました。5月にして今年初めての出荷となります。この調子だと年内あと2頭も出荷できればいいかなという感じです。ジビーフってなに?という方はこちら()をご覧ください。かなり長い文章なのでお時間のあるときにでもご一読いただければ幸いです。

ジビーフに関しましては、昨年よりお問い合わせをいただいておりまして、今月20日の深夜0:10~NHKで特集を組んでいただけることもあって、おそらくですがさらに問い合わせは増えると思うのです。しかしながら、出荷頭数が少なく、当初から応援していただいているシェフの方々を最優先に考えておりますので、新規での取引は考えていないのが現況なのです。

ジビーフの里と呼ばれている北海道様似へ訪ねてくれる料理関係者の方々、さらには一般消費者の方もおられます。その方たちも今回の出荷を待ち望んでくれていました。ということで、東京と京都でジビーフを食べる会を開催いたします。東京はすでに満席で京都は昼の部(13時~16時)に3席の空きがある状況です(5/6現在)

開催日は7月なので少し日がありますが、肉を見てからどのように当日まで仕上げていくのがベストなのか悩みたいと思います。

以下は、生産者の西川奈緒子さんからのメッセージです↓

5/8早朝に出荷する今年初めてのジビーフはハッサン(下No 83、前NHK朝ドラのマッサンが大好きだったので…笑)。ここジビーフの里の冬は最低気温が-25℃まで下がることもあります。そんな中でもジビーフは外で過ごすため、体温維持に相当のエネルギーが使われ、グラスサイレージ(夏場収穫した牧草を発酵させたもの)や乾草だけでは太れません。

それでも春になり放牧地に生える様々な種類の栄養価の高い新芽をたらふく食べるとみるみる太ってきます。しかしこのハッサン、厳しい冬を乗り越えて直ぐの出荷が決まったため、太る暇なく出荷しなければなりません。

そこで、2/6からエネルギー維持のためと、肉質の違いを比べるために試験的にデントコーンサイレージ(牛用のトウモロコシの茎と葉と実を一緒に収穫し、切断したものをラップに包んで発酵させたもの=草と同じ粗飼料の扱いになります)を一日10~15kg与えて見ることにしました。

他の牛と一緒に放牧させた状態だと、ハッサンだけにデントコーンを与えるのは難しいため、外と中を自由に行ったり来たりできる牛舎で種牛と一緒に飼うことにしました。生まれてこのかた草しか食べたことがないハッサン、最初はデントコーンの匂いを嗅ぐも食べてくれませんでした。何度も餌まぜをし、少しづつ食べてくれるようになり、2ヶ月と3週間が過ぎました。

このまま出荷まで牛舎で飼うつもりだったのですが、雪も溶け、放牧地もいくらか緑になってくると、他の牛達は乾草なんか食べずにあちこちの森へ山へ谷へと自由三昧!そんな仲間を鉄柵越しに見ているハッサンを、こちらが見ていられなくなり、4/30にとうとう放してしまいました!出荷まであと8日、デントコーンを与え続けられるのか?という不安もありましたが、とにかくハッサンを仲間の元へ、生んでくれたお母さんや兄弟の元へ、そして自然の元へと帰してあげたかったのです。ハッサンは一目散に仲間の元へと駆けて行きました。

それから毎日バケツに注いだデントコーンを持ってハッサンに与えているのですが、食べてくれる日もあれば、全く見向きすらしてくれない日もあります。

それでもやっぱり自由なジビーフを見ると幸せな気持ちになります!

明後日(8日)早朝には出荷トラックに乗せなければならないため、明日、全頭を山から追ってきて一旦出荷牛舎に入れます(牛は群れで行動するため、一頭だけを移動させることは難しいため)。その後ハッサンだけを残し、他の牛は放すのですが、テレビカメラも入ります。うまくいくかな?

 

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