吊るし捌きと置き捌き
公開日:
:
2016/12/03
雑記

骨を抜く作業を「捌き」と言いますが、大きく分けると吊るしたまま捌く方法と、まな板上で捌く方法の2通りがあります。一般的には、枝肉からロースやバラなどに分ける大分割は吊るしたままで、小割した部位別の肉はまな板で捌くことが大半です。私の場合も同じくですが、骨付きモモ(トックリとかステッキといいます)のみ吊るしたまま捌きます。修行した肉屋がなんでもかんでも吊るして捌いていたので私もその流れを汲んでいます。
さて、先日訪ねたJA十勝清水農協ではすべての部位を吊るし捌きで効率よく作業していました。一頭の枝肉をまな板に降ろすことなく、すべての部位を見事な連携で捌いていきます。菌の問題を考えれば吊るし捌きがいいとは思いますが、場所と設備がかかりますから一概にオススメはできません。
それにしても職人さんたちの包丁捌きはお見事でした。
関連記事
-
-
蟹の話、エシカルについて考えてみる
いつも行くイタリアンのお店で必ず頼むのが、海の幸カルパッチョだ。 これが抜群にうまくて、こ
-
-
商品を売るのではなく考え方を売る
いやぁー、便利になったものだ。 10年程前、三重県阿山(現在の伊賀市)のゴルフ場へ出入り(
-
-
心ある料理人の心ある料理
クレメンティアの田淵シェフの探究心あふれる牧草焼きは、土も藁も牛も人も関わるすべての人が幸せ
-
-
ピエールオテイザさんととんかつ
バスクのピエールオテイザさんが来日しているので、マッキー牧元さんのお誘いで浅草のとんかつ屋す
-
-
その土地のテロワールに適した肉がある
先日、ワインバーで「テロワール」について議論しているカップルに遭遇。なんのこっちゃ的な会話で


















