■刀鍛冶700年の伝統を受け継ぐ技術
日本刀の切れ味を現代の包丁に再現すべく、伝統技術とハイテク技術を融合して 包丁を生産している「関兼次刃物株式会社」様との共同開発により完成したオリジナルステーキナイフです。
■入手が困難な最高級刃物鋼を使用
美しい模様の刃には入手が困難な最高級刃物鋼SPG2(スーパーゴールド2)を芯材とした65層からなるダマスカス鋼を使用しており、刃物の4大条件である「高硬度・高靭性・耐摩耗性・耐食性」のすべてにおいて優れています。
■折れず・曲がらず・良く切れる
刃にサブゼロ処理という、焼き入れ後にマイナス70℃以下に冷却する特殊な処理を施すことで、高い硬度と靭性を与えています。
■デザイン性とメンテナンス性の共存
ハンドル材質には耐久性に優れた最高級木材の縞黒檀を採用し、ステンレスのネジ留めによって美しいデザインながらメンテナンス性も高めています。
片岡 哲 - TETSU KATAOKA -
ソニー株式会社クリエイティブセンターでチーフアートディレクターとして活躍した後2004年に独立。Kataoka Design Studioを設立し、プロダクトデザイン全般のプロジェクトを国内外にわたって幅広く進行中。GOOD DESIGN AWARD、iF product design Gold Award、reddot design award best of the best等受賞多数。日本大学芸術学部デザイン学科 非常勤講師。グッドデザイン賞審査委員(2017~)。
■片岡氏からのメッセージ
京都のイタリアンレストランで偶然ご一緒したご縁から、精肉店サカエヤの新保さんとステーキナイフを作る事になった。
新保さんが手当てするお肉の美味しさは味や香りは勿論だが、その魅力の一端は 「噛み心地」 だと思っている。異なる肉の個性を見抜き、締まった繊維を緩ませたり、逆に引き締めたり、時には敢て手を加え過ぎず、様々美味しい噛み心地を演出してくれる。新保さんのお肉を扱う料理人の皆さんは、そのお肉を素晴らしい料理に昇華させて提供してくれる方ばかりだ。
しかし、お肉を頬張る数秒前に、我々食べ手に託された料理の最終仕上げ、それが「ナイフで切る」 事である。それぞれが自分の口に入れ易い大きさに切る事が第一目的なのだが、同時に、無意識に、食感をデザインしているとも言える。繊維を断ち切るように、逆に繊維に沿って、厚く、薄く、はたまた斜めに切って、噛み心地の変化を作り出す、そんな最後のお愉しみを演出するナイフを作りたいと思った。
新保さんと掲げた条件は三つ。
1 切れる事
2 安全で使いやすい事
3 美しい事
一つ一つはどれもまあ、特に目新しい事ではないが、これをごく自然に、シンプルに、導かれるかのように生み出せないかと考え、施したのが”欠く”という造形操作である。
至極真っ当に誂えたナイフのブレードの一部を切り欠き、そこに機能としてこの三つの要件を併せ持たせた。
新保さんの手当てしたお肉が調理された最高の料理と共に、このステーキナイフが最後のお愉しみを演出する、しかし、あくまでも良き脇役として食べ手の元に届きますように。
ナイフの持つ斜めのライン特徴と連動すること。
パッケージを開けた時に美しい刃紋が一番に目に飛び込んでくること。
この2つをデザイン上の条件としてアイデアを展開。
さらに、サカエヤさんが特別にこだわって作ったステーキナイフであることを最大に表現できるような開け方にこだわったパッケージにもしたいと思った。箱の中に入るナイフは鎮かな強さを持っている。そしてマジに切れるナイフなのである。パッケージはそのイメージを事前に醸し出す役割がある。黒い箱に黒い箔押し。それぞれの素材のもつ表面テクスチャーの艶の差でロゴを見せる。派手なことは一切しない。本物であることのアプローチ。これらは全て中に入っている最高のステーキナイフとの出会いに至る序曲なのである。
2024年5月1日
オリジナルステーキナイフ泪(Louis)が
世界三大デザイン賞「iF DESIGN AWARD 2024」を受賞!
「iF DESIGN AWARD」は、ドイツのiF International Forum Designにより1953年に設立された、優れたデザインの証として国際的に最も権威ある賞とされており、ドイツの「レッドドット・デザインアワード」とアメリカの「IDEAアワード」と並び、世界の三大デザイン賞と呼ばれています。
「iF DESIGN AWARD」は世界60カ国から1万点を超える応募がある国際デザインコンペティションで、応募カテゴリーはプロダクト、コミュニケーション、パッケージ、サービスデザイン、建築、インテリア・内装、プロフェッショナルコンセプト、UX、UIの9つの分野があります。
2024年10月16日
オリジナルステーキナイフ泪(Louis)が
「2024年度グッドデザイン賞」を受賞!
「グッドデザイン賞」は、デザインによって私たちの暮らしや社会をよりよくしていくための活動です。1957年の開始以来、シンボルマークの「Gマーク」とともに広く親しまれてきました。製品、建築、ソフトウェア、システム、サービスなど、私たちを取りまくさまざまなものごとに贈られます。かたちのある無しにかかわらず、人が何らかの理想や目的を果たすために築いたものごとをデザインととらえ、その質を評価・顕彰しています。
さらに、複雑化する社会において、課題の解決や新たなテーマの発見にデザインが必要とされ、デザインへの期待が高まっています。グッドデザイン賞は、審査と多様なプロモーションを通じて、デザインに可能性を見出す人びとを支援し、デザインにできること・デザインが生かされる領域を広げ、私たちひとりひとりが豊かに、創造的に生きられる社会をめざしています。
【ハンドル】縞黒檀
※天然の木材を使用しているので、一本ずつ木目の出方は異なります。
・食事の際、お料理をナイフで口に運ぶことは大変危険なのでおやめください。
・刃が欠けるので、凍った食品や骨、過剰に硬い素材を切らないでください。
・ご使用後は中世洗剤で水洗いした後、水気をよく拭き取り、お子様の手の届かないところで保管してください。
・製品を長時間水に浸すことはおやめください。また、食器洗浄機は使用しないでください。